淡青手帳

 
ダイアナさんが悲劇的な死を遂げた。
そのニュースは全世界に大きな衝撃を与えた。
単なる交通事故死ではなかったからだ。
飲酒運転もその一因ではあったが、パパラッチの執拗な追い回しが何より大きな原因だった。
ダイアナさんのスキャンダル写真は一枚五千万円で売れたこともあったという。
カネに目が眩んだ彼らは、自らの強欲さゆえに最大のカネヅルを失う結果になったといえる



これを機に猛省すべきである。
事故直後の瀕死のダイアナさんを救助しようともせず、写真をとりまくっていたことに至っては言語道断である。
助けようとしなかった罪に問われるか否かという以前に人倫にもとる行為である。
さらに、その写真を一億円以上で売ろうとしていたとは、怒りを通り越してあきれてものが言えない


「知る権利がある」とか「持ちつ持たれつだ」というパパラッチ側の言い分は、
自らの私利私欲をごまかしている言葉に過ぎない。
ダイアナさんを利用して儲けてきたマスコミはもちろんのこと、
全世界のマスコミが「売れればいい」「儲かればいい」という営利第一主義の考えを今こそ捨てるべきである。
低俗なスキャンダル報道はもううんざりだ。
世の中をダメにしていくだけだ。
今までそれに対して反発するどころか興味本位で求めていた大衆も、これで目が覚めたはずである


最近はマスコミの倫理が大きく問題視されるようになっていたが、
ダイアナさんの死を契機に、
世界中のマスコミ関係者及び本学のマスコミ関係志望の学友は自らの使命と責任について真剣に考えてもらいたい。
それがダイアナさんへの最高の供養ではないだろうか。


t-shinpo@super.win.or.jp