文一 2年 T・O君
――夏休みは何をしていましたか?
答 海の家でバイトをしていました。
――どこの海ですか?
答 湘南です。
――サークルの合宿とかはなかったのですか?
答 空手で合宿がありました。
――充実した夏休みでしたか?
答 そこそこには。
――試験勉強はできましたか?
答 いやー、できなかったです。
――秋休みはどんな予定ですか?
答 国会議員の運転手のバイトです。
――どこでそんなバイトを見つけたんですか?
答 その辺に貼ってあったんです。
文二 2年 F・O君
――夏休みは何をして過ごしましたか?
答 サークルの練習です。
――合宿もあったんですか?
答 はい。銚子の方に行ってきました。
――サークル一色という感じでしたか?
答 いや、スポーツクラブでインストラクターのバイトもしました。
――試験の出来はどうですか?
答 経済関係がたくさんあって、大変です。シケプリも見つからないし。
――秋休みは何をする予定ですか?
答 サークルの練習で忙しいと思います。
――大会とかもあるんですか?
答 冬にあります。
文一 1年 F・Nさん
――夏休みは何をしていましたか?
答 部活と帰省をしていました。
――部活では何をしていましたか?
答 合宿にいきました。
――充実した夏休みでしたか?
答 そんなんでもありません。
――夏休みに試験勉強はできましたか?
答 あまりしていません。
――どれくらい試験がありますか?
答 一科目だけだったので、もう終わりました。
――秋休みは何をする予定ですか?
答 友達の家に泊まりにいくことくらいです。
理二 2年 Y・Y君
――夏休みは何をしていましたか?
答 特に何も。
――サークルとかバイトはしていないんですか?
答 何も。
――何となく過ぎた感じですか?
答 ええ。
――試験勉強は進みましたか?
答 今やっているところです。
――秋休みの予定は?
答 まだ何も考えていません。
理一 2年 J・O君
――夏休みは何をしていましたか?
答 特に遊びには行きませんでした。サークルにも入っていないし。
――バイトとかはしなかったんですか?
答 家庭教師をしていました。
――長い時間、教えたりもしたのですか?
答 ええ、そうです。
――充実していましたか?
答 あんまり充実していた感じじゃないです。
――秋休みは何か考えていますか?
答 はい。免許を取ろうと思っています。
――一番取りやすい時ですね。
答 はい。早めに取っておこうと思って。
本書は、地球環境問題を分析する民間研究機関であるワールドウオッチ研究所によって、1992年から毎年刊行されているものである。同研究所は『地球白書』(State of the World)の出版でもよく知られている。幅広い調査研究に基づく地球環境に関する分析と提言を世界中に発信している。
今年度版では、世界の食糧や資源、経済、軍事などの動向と特徴が54項目のテーマから書かれている。今回は、未開拓の辺境森林や人工衛星の打ち上げ、小型兵器拡散などといった、一般の統計報告では取り上げられていない動向についても触れている。それによって、将来の持続可能な経済システム構築の鍵になるかもしれない「先行」指標を見つけようといった取り組みである。
現代社会においては、インターネットが普及したことによって、いつでもどこからでも大量の情報を手に入れることができる。また、1997年は世界経済が史上最高に近い成長率を上げた年でもある。しかしながら、人口は増加する一方で、食糧生産が追いつかない状況である。
また、環境破壊も甚だしい。97年は平均気温が観測以来最高で、温暖化の傾向が顕著に現れてきた。森林破壊と酸性雨の問題も目立ってきている。また水不足も深刻であり、それによって食糧増産が制約されつつある。
軍事面に目を向けると、現在、軍縮は継続してなされているし、武力紛争も減少傾向にある。ところが、紛争時に一般市民が犠牲になる傾向が高くなってきているといった現状である。
これからの地球において持続可能な社会を築く道があるのか。データに裏付けされた情報と、それに基づいた提言がなされており、環境を専門としない人にも、地球の現状と課題がわかりやすく書かれている。 (F)
(ダイヤモンド社 本体2500円)
人類は1000万を超える化学物質を合成し、身近にも5〜10万種類が存在している。長い進化の過程で自然が生み出したものではなく、わずか数十年の間に人工的に作られたものであるため、当然、人間をはじめ生物はそれらに対する防備がない。その結果、化学物質が原因と考えられる様々な異変が、自然界に起こっているのである。最近、環境ホルモンが注目されてきたのは、地道な自然観察の結果、生物の生殖が化学物質によって撹乱されている事実が明らかになったからである。
著者は生物学者で、米国での恩師の影響から研究を始めた、この分野のわが国での第一人者。ちなみに、「環境ホルモン」というのは著者の造語で、環境に広く存在し、女性ホルモンのような働きをする物質という意味。正式には外因性内分泌撹乱物質という。ホルモンは体内で作られる微量物質で、受容体に到達することにより、ある種の情報を伝達する役割がある。そのホルモンと同じような働きを、全く関係のない化学物質がしてしまう結果、雄が雌になるなどの生殖異変が起こるのである。デンマークの学者の研究では、過去50年で、男性の精子の数が半減していることが分かり、これも環境ホルモンの影響ではないかといわれている。
著者が続けているのはラットを使った調査で、女性ホルモンの影響は特に胎児に顕著に現れるという。そこから、人間においても母体を通しての胎児への影響が心配される。影響は弱いものほど受けやすい。ほ乳瓶メーカーなどは、既にその対応を始めている。
現在、環境ホルモンは約70種類が確認されているが、米国では1万5千種の化学物質を調べる研究をスタートさせている。生物を使った影響調査であるため、長い期間と莫大な経費を要する。次世代のために、先進国が協調して取り組むべき課題であると痛感させられる。 (T)
(かもがわ出版、本体1200円)