本世紀末における国際的なイベント
「人間と自然――21世紀への行進」をテーマとした、昆明世界園芸博覧会が、1999年5月1日から10月31日の期間にわたり、中華人民共和国雲南省の省都である昆明市において開催される。これはかつてから国際展覧局(BIE)に認められていたものである。
本博覧会は、1990年に日本の大阪市で開催された「国際花と緑の博覧会」と同じ規模で、アジアで2番目に開催される園芸関係の特別博覧会である。
この博覧会には、現時点で70以上の国、地区及び国際機関等が参加する予定であり、中国政府は国家副総理大臣を初め、国家計画委員会や、農業部、元林業部、建設部、外交部、科技部、対外経済部、国際貿易促進会、国家航空局等と主な主催者である雲南省人民政府が必死に取り組んでいる。具体的には、雲南省園芸博覧局という専門組織が設立され、昆明市各機関団体と連携し、適切な場所設定や施設建設等イベントに関する様々なプロジェクトを実施している。国家旅遊総局は、それに対応して、「'99中国生態環境遊」というメインコースを計画している。中国の新聞によると、天安門広場でも建国50周年準備と共に、博覧会の宣伝ポスターが設けられた。
一方、かなりの経験を持ち、園芸科学技術を含めた先進国としての日本は、農林水産省、建設省、外務省、通商産業省からなる関係省庁が公式的に参加し、出展準備を進めているようである。農林水産省では、昆明世界園芸博覧会への出展を広く知ってもらうために、「日本の花を世界にアピール……1999年中国昆明世界園芸博覧会出展」を、全国統一花き普及啓発ポスターに表示し、全国に配布しているそうである。また、このポスターは、「大切な方の誕生日にお花を贈ろう」をテーマに、花と緑の普及・定着を図り、潤いのある豊かな生活を実現する目的で作成したものである。
自然を愛する、平和を愛する日本の皆様、新世紀を迎えようとしている来年は自然との触れ合い、友好を深め、世界中の友達と出会うために、「四季春如し」、花満開、「春城」と称されている僕の古里――中国昆明市で逢いましょう!
(和愛軍)