淡青手帳

第830号(2001年5月5日号)

 ゴールデンウィーク。うまくいけば九連休の人もいるだろう。大学生活にも慣れてきたころ。この休みは、使い方次第でこれからの大学生活を大きく左右することになる。今振り返ってみて、大学生活最初の連休が大きな転換期だったように思う。

 高校時代、大学を目指し勉強してきたが、合格した瞬間、目的を見失った自分に気づいた。とにかく大学に行けば何かを得られるかもしれないという漠然とした思いだけが、勉強を続ける原動力だった。

 将来に対する明確な目標やビジョンがある人には、大学は限りない可能性を秘めた場となる。しかし、それを大学で見つけようとする人にとっては、時間的に限られた環境かもしれない。後者にとっての大学は、受身的な取組みをしてしまいがちになるからだ。

 大学時代に与えられている時間は皆同じ。だからこそ、時間を有効に使うためには、どうしても明確な目的やビジョンを持つ必要がある。では、そのためにはどうしたら良いだろうか。

 それは「自分自身と向き合う」ことだ。まず自分を知らなければ何も始まらないからだ。しかしこれは、簡単に出来るようで最も難しいことでもある。だからこそ時間のある今、取り組むべきことではないだろうか。少なくとも取り組むべく何らかのきっかけをつかんでいきたい。

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