第845号(2001年11月15日号) |
先日地元に住んでいる友達から手紙をもらい、とても懐かしい思いでそれを読んでいた。幼いころからとても仲のよかった親友である。一緒に図書館に行ってはお互いに教え合ったり、時には競い合ったりして切磋琢磨した受験勉強。ともに汗し、涙したクラブ活動。けんかもしたがたくさんの喜びや哀しみを分かち合った。色々なことに興味を持ち、純粋に感動しながら活動していた頃が走馬灯のように蘇ってくる。 友達は今、忙しさに追われて、以前のようなときめき≠ェなくなったと言う。ドキッとして思わず我が身を振り返った。一日を振り返っただけでも、忙しく動き回ってあっという間に終わってしまっている感じがする。その日々が積み重なって、気付いてみれば、もう11月。忙しい≠フ「忙」は心を亡くすと書く。無気力、無感動、無関心という三無主義が昨今の若者によく当てはめて言われるが、これは他人事なのだろうか。
今年も駒場祭が近づいた。しかし、この期間をボーッとして過ごそうと考えている学生も多いと聞いている。それが終われば2001年も残り1か月。21世紀最初の年を思い出深いものにするためにも、やる気に満ち熱く涙した日々を思い出しながら、ドラマチックに生きていきたいものだ。
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