淡青手帳

第846号(2001年11月25日号)

 今年も駒場祭の季節がやってきた。サークルによっては年に一度の貴重な発表の場。例年他大の学生や、近所のおじさんおばさん、中高生とたくさんの人が駒場を訪れ、当日はまさに祭りの賑わいを見せる。

 しかしそんな祭りの賑わいも、ちょっとした気の緩みや一部学生の暴走で、一気に水を差される。昨年は開催前日にテニスサークルの学生が仲間からアルコールと整髪料を浴びせられたうえ、火をつけられて大火傷をするという事件が起きた。それ以前にも駒場祭では必ず何かしらの事件・事故が起こってきた。

 今年の駒場祭ではキャンパス内全域で夜間の飲酒が禁止されることになった。駒場祭委員会では飲酒者に対してキャンパス内から退去を求めるという強い姿勢を打ち出している。不自由を感じるが、学生に対する社会の目は厳しい。今や学生だからと甘えが許される時代ではない。自由を要求する前に、まず事件ゼロの実績を持って学生の自治能力をアピールしていくべきだろう。

 部員同士、あるいはOBとの交流に酒は必需品と見る向きもある。せっかくのお祭り気分に水を差さないでと。しかし最近は飲酒の強制などいわゆるアルハラ問題の関心も高まっている。この機会に酒に頼らぬ真摯な交流の場を持ってみるのもいいのではないか。

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