第878号(2002年12月25日号) |
今年は日韓国民交流年であった。W杯では両国とも大躍進するなど大成功を収めた。テレビではBoAやユン・ソナといった韓国のタレント・歌手が活躍し、SMAPの草薙さんが韓国語を流暢に話している。ドラマ「フレンズ」や映画「ソウル」などが日韓共同で制作され、人気を呼んだ。プルコギ・タッカルビなど韓国料理も流行しテレビでも多く紹介された。韓国料理を口にする機会も多かっただろう。 本学とソウル大学の間では昨年ソウル大総長が本学卒業式で式辞を、今年は佐々木総長がソウル大の入学式で祝辞を述べた。本紙でもソウル大学の学生新聞である大学新聞と共同でアンケート調査を行ったり、「ソウル大学通信」や「韓国漫遊記」で記者の目を通してのソウル大や韓国の様子を紹介した。 10月中旬に内閣府が実施した世論調査では、日韓関係について「良好だと思う」との回答が過去最高の58.3%となった。韓国に「親しみを感じる」という回答も54.2%で、こちらも昨年より4%ほど上昇している。 教科書問題など両国関係をギクシャクさせる問題が残ってはいる。しかし今後も国民レベルの交流を多く持つことによりそれらの問題を越えていけるような良き関係を結んでいきたい。今年で日韓国民交流が終わるのではない。今年が新たな出発なのだ。
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