淡青手帳

第887号(2003年4月25日号)

 ゴールデンウィークには思い切り遊び休日を満喫したり、面倒くさいからと何もしないでじっとしたり、どこかに出かけて不運にもくたくたになるだけの日々を過ごすなど、まさに人それぞれの過ごし方がある。

 日々バイト等に追われ、連休が終わった頃には課題提出も差し迫り、さらには三月にできなかった実家への帰省を達成することも目論んでいるため、この連休は過密でかつメリハリのある生活を過ごす計画となった。忙しくてくたくたになるだけの結果に終わる可能性が非常に高そうだ。

 例年この時期は五月病がささやかれるときでもある。目的や目標の喪失がその主要な原因だとする説明が一般的である。

 時間に追われて生活していると、果たして五月病とやらにかかっているのかと自己を振り返って確認する暇もない。しかしこれはこれで幸せなのかも知れない。忙しさの中に身を置き、またなんだかんだ言ってそれを耐え抜くことができてきたということは、何らかの愛着を見出したということだろう。

 忙しさにも、苦しく為にならない忙しさと、楽しく為になる忙しさの二種類があると思う。最初は苦しく忙しい状況であっても、対象のために投入する中で愛着が芽生え、何らかの糧が積まれていくものだと信じている。

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