第888号(2003年5月5日号) |
新年度がスタートし早くも1カ月が過ぎた。新たに東大に入学した学生たちは、駒場キャンパスという新しい環境に囲まれ、多くの人々と出会い、新鮮な気持ちでこの期間を過ごしたのではないだろうか。多くの新入生にとってあっという間に感じられたことだろう。 入学後、大学生活に対してさまざまな期待を抱き、また目標を立て、新たな気持ちを抱いて出発したことだろう。ある者は学問に専念することを掲げたかもしれない。またあるものは資格の取得としたかも知れない。ひとそれぞれ異なったとしても、何かしらの目標を立て、新たな決意をして大学生活に望んだはずである。 しかし4月はサークルや運動会などの新入生歓迎会、高校の頃とは全く異なるタイプの講義、初めての一人暮らしなど、非常に刺激的で、また環境変化の大きい月だ。これらの環境の中で、当初の思いをいつのまにか忘れ、また自らの目標を見失いかけてしまった学生が多いのではないだろうか。 幸いにも5月のはじめにはゴールデンウィークがある。今年は例年に比べてやや短い休暇となったが、この休暇を活かし自らの当初の目標や誓った思いを振り返ってみてはどうだろうか。それが多くの新入生がかかるといわれる、いわゆる「五月病」の予防にもつながるはず。
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