第837号(2001年8月5日号) |
先日の参議院選挙は、大方の予想通り小泉人気の追い風を受けた与党、自民党の圧勝であった。とは言え、予想外だったのは投票率の伸び悩み。 選挙当日、出口調査のバイトをした先輩からこんなことを聞いた。「小泉首相の人気は本当にすごいものがあった。でもその割には自民党への支持はそこまで高くなかった」と。小泉首相は応援したいが、自民党を支持しているわけではない、そういった人たちが投票先を決断し切れなかったのだろう。またもちろん夏休みが重なったために伸び悩んだという理由もあったのかも知れない。 それでも、小泉首相の個人的な人気を背景としてではあるが、今まで以上に選挙に対する関心が高まったのは否定できない。大学入学後初めてではなかっただろうか、友人との会話の中で選挙の話が出てきたのは。 本学の自治会役員選挙、こちらは選挙管理委員の熱心な活動とは裏腹に、学生の関心はまだまだ高くないようだ。積極的に名前を書いて投票箱に入れる姿はほとんどみられない。それどころか選挙に関する話さえもほとんど出てこないのが実状だ。 学内選挙に対してさえほとんど関心のない学生。この東大において選挙に対する関心を高めるには、日本での小泉首相のように絶大な人気を誇る立候補者が出てくる以外にはないのだろうか。
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