915号(2004年4月15日号)

1面主要記事

■東大が台風の目に

  早大連勝をストップ
  東京六大学野球開幕

 東京六大学野球春季リーグ戦が10日、神宮球場で開幕した。開幕戦で、本学は今季5連覇を狙う早稲田大学と対戦。1勝2敗で勝ち点を上げることはできなかったが、第二戦先発木村の好投で、1998年秋季リーグ以来の早大戦勝利をおさめた。快進撃を続ける早大のリーグ連勝記録を14でストップさせた。

◇一回戦(4月10日)
東大
 000100000|1
 00000101×|2
早大
  大谷(1勝)
  松家(1敗)

 試合は東大松家、早大越智の先発で始まった。四回、東大は太田の右前打と木曽、前原の連打で満塁として、萩田が左前適時打を放ち、一点を先制。追う早大は六回、本田の左翼席へのソロ本塁打で同点に追いついた。さらに八回、早大は先頭の猪坂が左前打を放ち、一死後、主将の田中(浩)が中前適時打を放ち逆転。
 東大は先発越智を五回でKOしたが、二番手の大谷に無安打に抑えられ、惜しくも初戦を落とした。

◇ 二回戦(4月11日)
早大
 000000200|2
 00120000×|3
東大
  木村(1勝)
  佐竹(1敗)

 東大は三回、太田の適時内野安打で1点を先制した。さらに四回、有馬、萩田の連続適時二塁打で追加点をあげ、3点のリードを奪った。投げては先発の木村が七回途中まで早大打線を2点に抑え、七回途中からリリーフした連投の松家が早大打線を無安打に抑え、反撃を断った。木村はリーグ戦初勝利。東大は1998年秋季以来の早大戦勝利をあげた。
 試合後、好投した木村は「粘り強く投げれた。勝てたのは、七回に点を取られた後、松家さんがきっちり抑えてくれたおかげ」と勝因を語った。

◇三回戦(4月12日)
東大
 000000000|0
 01000102×|4
早大
  藤元(1勝)
  木村(1勝1敗)

 早大は二回、米田の右前打、一死後、山田(悠)の左前打後、福本の中犠飛で1点を先制。さらに六回、早大は島原の安打で、一死後、福本の適時二塁打で追加点をあげた。八回には、三連投の松家から二点を奪い勝負を決めた。
 東大は、早大先発の藤元と二番手の大谷に3安打完封され、開幕での勝ち点をあげることはできなかった。


■新入生3128人が参加

  平成16年度入学式

 平成16年度本学入学式が12日、日本武道館で行われた。当日は晴天に恵まれ、新入生3128人とその父母らが参加し、新たな出発の一日を迎えた。
 式は10時20分頃、音楽部管弦楽団の奏楽で始まった。その後、佐々木総長が式辞を述べた。佐々木総長は式辞の中で、これまでの10の学部と14の大学院研究科に加えてこの4月から新たに公共政策大学院が設けられ、法学政治学研究科は法科大学院の発足により、大きく拡張されたことを紹介し、「本学は学生の大きな期待に応えられるだけの条件を相当程度備えている」と強調した。また、「卓越性を追及して、知的活動であれ実践的活動であれ、あらゆる面で不断に鍛え、自らの可能性を大きくする努力をしてほしい」と述べた。そして、「『すごい』人間や自分が到底『かなわない』人間が多くいるはずであり、そのような人間に出会い刺激を受けて卓越性の追及の厳しさを肌で感じることが東京大学での生活の醍醐味でなければならない」と激励した。
 続いて浅島誠教養学部長が式辞を述べ、ハーバード大総長とソウル大総長の祝辞がビデオで放映された。その後応援歌「ただひとつ」の合唱と、東京大学応援部によるエールが行われ、式は幕を閉じた。
 式終了後は、会場付近で家族や友人らと写真を取り合う光景が見られた。


■4641人が新たな出発

  初の大学院入学式

 5日、本学大学院で初めて入学式が催され、法化大学院や公共政策大学院の新入生ら4641人が新たな出発の日を迎えた。
 佐々木毅総長は式辞で「知的階段を一歩一歩踏みしめ、日本はもとより世界に冠たる水準に到達することがあなた方に期待されている。限りなき挑戦に臆することなく、あらゆる精力を傾注してほしい」と述べ、激励した。
 式は安田講堂で行われ、ガウンをまとった理事や研究科長らが壇上に並んだ。文系は九時半から理系は11時10分から行われ、それぞれ蓮實重彦前総長、吉川弘之元総長が来賓挨拶をした。


■Newsホットライン

▽スーフリメンバーの元東大生に実刑判決
 早稲田大生らのサークル「スーパーフリー」(解散)メンバーらによる集団婦女暴行事件で準強姦罪に問われた元東大生高山知幸被告(21)の判決で、東京地裁は9日、懲役2年6月(求刑懲役4年)を言い渡した。「性欲を満足させるためだけの自己中心的な犯行。大学や学生サークルに対する社会的信頼も失墜させた」と指摘した。

▽本学の論文引用件数世界第13位
 米科学情報会社は5日、日本の大学・研究機関が発表した自然科学分野の論文が、世界でどれだけ引用されたかを示すランキングを発表した。ランキングは1993年から2003年に世界の研究機関で発表された論文の引用件数を調べたもので、本学は過去最高の世界13位を記録した。分野別では、物理学分野で論文13万8542件が引用され1位となった。


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