916号(2004年4月25日号)

1面主要記事

■セクハラ経験4割強

  アンケート結果を発表
  ハラスメント防止委員会

 昨年行われた第2回セクシュアル・ハラスメントに関するアンケート調査の結果が、3月2日付の学内広報(No.1283)で報告された。本学は、2000年度に評議会でセクシュアル・ハラスメント防止宣言等を定め、セクシュアル・ハラスメント(以下セクハラと略す)のない快適な環境で学び、働けるキャンパス作りに取り組んでおり、本調査はその一環で行われた。

 本調査は、野島陽子助教授(大学院人文社会系研究科)を委員長とするハラスメント防止委員会アンケート調査小委員会が、大澤真理教授(社会科学研究所)らの協力で行ったもの。回収率は、学生・院生が33.1%、教職員が41.8%で、2001年に行われた第1回調査の回収率を下回った。質問は、基本的に第1回調査の内容が生かされ、3問の自由記述形式を含む計25問であった。
 調査の結果、東大、またはそれに準じた場(サークルやゼミのコンパ、学会など)で、大学の構成員(教職員・院生・学生)または関係者からセクハラを受けたことがある学生・院生、教職員はそれぞれ31%と23%で、いずれも、女性回答者の4割以上が直接セクハラを経験していることがわかった。また、セクハラを受けた状況や場所・手段を尋ねたところ、今回、回答項目に新設した「懇親会・親睦会の場」が学生・院生、教職員ともに35%前後と上位を占めた。
 調査は、留学生を含む学部学生(1年生以外)、大学院学生の男女各800人の計3194人と非常勤を含む教官の女性全員と男性700人、職員の男女各700人の計3012人に対して行われた。


■星同士の衝突が原因

  ブラックホールの誕生を解析
  牧野助教授ら

 東京大学の牧野淳一郎助教授や理化学研究所の国際チームは、14日までに太陽の100〜10万倍ほどの質量がある中規模のブラックホールは、星同士の衝突、合体の繰り返しから生まれることをコンピューター解析で明らかにした。質量が太陽の100万倍以上の巨大ブラックホールの起源解明にもつながる成果で、15日付けの英科学誌ネイチャーに発表された。
 ブラックホールは、質量が太陽の5〜10倍程度の小型のものしか起源は分かっておらず、中質量のものがなぜできたのかははっきりしていなかった。
 研究チームは、おおぐま座の方向に1200万光年離れたM82銀河の中にあるMGG11星団を観測した。この銀河の中で、中質量ブラックホールがある星団とない星団に注目し、時間の経過による変化を星の大きさや運動速度などから予測した。
 ブラックホールのある星団では、星は高密度で、質量の大きい星同士が頻繁に衝突、合体を繰り返し(暴走的合体)、太陽の約1000倍ほどの質量の巨大星となった。この巨大星が超新星爆発を起こして中質量ブラックホールが誕生したとみられる。一方、ブラックホールがない星団では暴走的合体はみられなかった。
 牧野助教授は「銀河中心に存在する巨大ブラックホールは、こうした中質量ブラックホールが合体してできるのだろう」と話している。


■ものづくり技術、向上へ

  11社と提携し、共同研究

 東京大学は14日、トヨタ自動車や松下電器産業、キヤノンなど大手製造業11社と提携し、生産管理技術の共同研究に乗り出すことを決めた。各社が蓄積した技術などを集め、日本の製造業のものづくり技術を底上げすることを目的としている。米国では、ハーバード大やマサチューセッツ工科大(MIT)などでものづくり研究の産学連携が進んでおり、日本でも東大の研究力と有力メーカーの生産力を統合して世界に通じる生産技術の研究拠点をつくることをめざす。
 共同研究に参加するのは、3社のほか三菱重工業、シャープ、オムロン、セイコーエプソン、日産自動車、ホンダ、ソニー、旭硝子の11社で、国立大学法人となった東大と、近くコンソシーアム(企業連合)を立ち上げることになる。
 昨年末に藤本隆宏本学教授が立ち上げた「東大ものづくり経営研究センター」を拠点として、東大の大学院経済学研究科の教授陣や若手研究員、各社のベテラン技術者、開発担当者らが参加する。


■朝青龍が特別講師

  教養学部 モンゴル語講座

 4月22日、東京大学教養学部のアドミニストレーション棟で行われたモンゴル語初級の授業に、横綱朝青龍関がネイティヴスピーカーとして特別講師を行った。モンゴル語の授業は今年初めて開講され、一人でも多くの日本人にモンゴル語を勉強してほしいとの応援のメッセージが横綱から寄せられた。学生との間で一問一答の受け答えもあり、会場は大いに盛り上がった。


■小柴名誉教授、リニアに試乗

 ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊本学名誉教授は21日、山梨県都留市にある山梨リニア実験センターでリニアモーターカーに初めて試乗し、時速500kmを体験した。
 今回の小柴名誉教授の試乗は、JR東海が技術の高さを実感してもらい、実現に向けて応援団になってもらうために昨年から打診していたもの。  小柴名誉教授を乗せたリニアモーターカーは、正午頃センターを出発し、184kmの実験線を約25分間で往復した。時速500kmに達していたのは25秒間で、最高時速501kmだった。
 小柴名誉教授は試乗後、「乗り心地は思ったよりずっと良く、大したものだ」と満足そうに語った。


■Newsホットライン

▽明大に勝ち点献上
 東京六大学野球春季リーグ戦第二週、本学は明大と対戦し、2試合連続完封負けを喫して勝ち点を献上した。
 17日の一回戦では、明大のエース一場に散発の6安打の抑えられた。18日の二回戦でも投手陣が毎回の被安打18で14点を献上。打線も元気なく2安打のみに抑えられ完敗した。次は5月1日に慶大と対戦する。

▽日本国際賞受賞
 科学技術で独創的成果を挙げた人に贈る「日本国際賞」(国際科学技術財団主催)の授賞式が国立劇場で開かれ、においや汚れを分解する光触媒を発見した本田健一東京大学名誉教授と、藤島昭神奈川科学技術アカデミー理事長ら四人に賞状や賞金が授与された。本多教授は「人類の福祉に貢献できるならば、これに勝る喜びはない」と喜びを語った。



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