ロケット打ち上げは、推進薬を爆発的に燃焼させて、その反力を利用して行う。しかし現在行われているロケット打ち上げコストは、重さ1kgあたり100万円程度かかっており、将来の宇宙開発に対してはコストダウンが重要な課題となっている。 今回小紫助教授らが開発したロケットは、電子レンジの加熱に使われるマイクロ波のパルスビームをパラボラ型の物体に向けて発射し、エネルギーを焦点に集中してプラズマを発生させ、その部分の空気を爆発的に膨張させることで推進力を得るもの。試作した重さ9.5gのプラスチックロケットを、日本原子力研究所のマイクロ波発振器「ジャイロトロン」を用いて一メガワットの電力を約2秒当てて打ち上げたところ、高さ2mまで打ち上げることに成功した。 小紫助教授らの試算では、重さ100kgの衛星を地球周回軌道に乗せるには数ギガワットの電力を1分間供給することが必要で、今の電気代に換算すれば数百万円となり、現在の100分の1程度のコストですむという。
■入試にTOEFL 大学院2研究科が導入 法学政治学研究科と経済学研究科は、今年度から大学院の入学者選抜(法学政治学研究科は法科大学院)において、外国語の能力を証明する書類の提出を求める方針であることを明らかにした。両研究科とも、英語では筆記試験の代わりにTOEFL等の試験の成績を選抜資料として用いる方針。 法科大学院では、出願時前2年以内に発行された外国語の能力を証明する成績を求める。多くの受験生が選択することが予想される英語ではTOEFLの成績を提出することが望ましいとしているが、他の試験でも可能だという。また他の外国語を選択する場合も同様の書類の提出が必要となるが、一般的に信頼度の高い機関が認定したものであることを要件としている。 また、法科大学院の一次試験とされる「適性検査」は大学入試センターが実施するものと日弁連が実施するものの二つがあるが、本学では大学入試センターが実施する適性検査の成績提出が求められる。 経済学研究科では、外国語として英語を選択する場合には、過去2年以内に受験したTOEFLのスコアシートの原本を提出することとしている。これに伴い、外国語では英語の試験は行わない。出願時に間に合わない場合には9月11日の筆記試験までに提出することとしている。 ■電子シラバスを公開 科目の位置付け明確に 工学部 工学系研究科・工学部は今年度から、電子化したシラバス(講義目録)のウェブページでの公開を開始した。これは昨年4月に設置された「工学教育プロジェクト室」による学部教育改革の一環で、工学部で開講されている約950のすべての科目が公開された。 20世紀に入り大量の科学的知識が得られ、蓄積されたが、これに伴い科学は専門化・細分化が進んだ。その一方で環境問題や資源問題など人類の存続に関わる多くの問題も明らかになったが、これらの解決には既存の分野を越えた新たな科学技術による解決が必要である。こうした状況に対し、工学系研究科では工学教育プロジェクト室を発足させ、学部教育の体系化・構造化作業を行っていた。 今回の電子シラバスはこのプロジェクトの一環だが、今後はこのデータをもとに、工学部全体における科目の位置付けや、関連深い他の科目へのリンクなどを表示し、キーワードによる検索も可能にする方針。また工学系研究科の科目も同様にシラバスを作り、工学部での科目との関連性も明らかにしていく。 ■医師が無断で臨床実験行う 医学部附属病院 医学部附属病院は17日、麻酔科の医師が昨年1月から8月にかけて、患者の同意や倫理委員会の審査を経ずに薬剤の効果を見る臨床研究を行っていたと発表した。 この医師は、腹部大動脈瘤の手術を受けた15人の患者に、体内のたんぱく質分解を抑制する「ウリナスタチン」という薬剤を投与、術後の血行改善に効果があるかを比較する研究を行っていた。ウリナスタチンはこれまでも同様の手術の際には使用されているが、研究目的で投与する場合には医学部の倫理委員会の承認を得ることが内規で定められている。投与された患者の健康状態には影響はなかった。
法学政治学研究科と経済学研究科は、今年度から大学院の入学者選抜(法学政治学研究科は法科大学院)において、外国語の能力を証明する書類の提出を求める方針であることを明らかにした。両研究科とも、英語では筆記試験の代わりにTOEFL等の試験の成績を選抜資料として用いる方針。 法科大学院では、出願時前2年以内に発行された外国語の能力を証明する成績を求める。多くの受験生が選択することが予想される英語ではTOEFLの成績を提出することが望ましいとしているが、他の試験でも可能だという。また他の外国語を選択する場合も同様の書類の提出が必要となるが、一般的に信頼度の高い機関が認定したものであることを要件としている。 また、法科大学院の一次試験とされる「適性検査」は大学入試センターが実施するものと日弁連が実施するものの二つがあるが、本学では大学入試センターが実施する適性検査の成績提出が求められる。 経済学研究科では、外国語として英語を選択する場合には、過去2年以内に受験したTOEFLのスコアシートの原本を提出することとしている。これに伴い、外国語では英語の試験は行わない。出願時に間に合わない場合には9月11日の筆記試験までに提出することとしている。
■電子シラバスを公開 科目の位置付け明確に 工学部 工学系研究科・工学部は今年度から、電子化したシラバス(講義目録)のウェブページでの公開を開始した。これは昨年4月に設置された「工学教育プロジェクト室」による学部教育改革の一環で、工学部で開講されている約950のすべての科目が公開された。 20世紀に入り大量の科学的知識が得られ、蓄積されたが、これに伴い科学は専門化・細分化が進んだ。その一方で環境問題や資源問題など人類の存続に関わる多くの問題も明らかになったが、これらの解決には既存の分野を越えた新たな科学技術による解決が必要である。こうした状況に対し、工学系研究科では工学教育プロジェクト室を発足させ、学部教育の体系化・構造化作業を行っていた。 今回の電子シラバスはこのプロジェクトの一環だが、今後はこのデータをもとに、工学部全体における科目の位置付けや、関連深い他の科目へのリンクなどを表示し、キーワードによる検索も可能にする方針。また工学系研究科の科目も同様にシラバスを作り、工学部での科目との関連性も明らかにしていく。 ■医師が無断で臨床実験行う 医学部附属病院 医学部附属病院は17日、麻酔科の医師が昨年1月から8月にかけて、患者の同意や倫理委員会の審査を経ずに薬剤の効果を見る臨床研究を行っていたと発表した。 この医師は、腹部大動脈瘤の手術を受けた15人の患者に、体内のたんぱく質分解を抑制する「ウリナスタチン」という薬剤を投与、術後の血行改善に効果があるかを比較する研究を行っていた。ウリナスタチンはこれまでも同様の手術の際には使用されているが、研究目的で投与する場合には医学部の倫理委員会の承認を得ることが内規で定められている。投与された患者の健康状態には影響はなかった。
工学系研究科・工学部は今年度から、電子化したシラバス(講義目録)のウェブページでの公開を開始した。これは昨年4月に設置された「工学教育プロジェクト室」による学部教育改革の一環で、工学部で開講されている約950のすべての科目が公開された。 20世紀に入り大量の科学的知識が得られ、蓄積されたが、これに伴い科学は専門化・細分化が進んだ。その一方で環境問題や資源問題など人類の存続に関わる多くの問題も明らかになったが、これらの解決には既存の分野を越えた新たな科学技術による解決が必要である。こうした状況に対し、工学系研究科では工学教育プロジェクト室を発足させ、学部教育の体系化・構造化作業を行っていた。 今回の電子シラバスはこのプロジェクトの一環だが、今後はこのデータをもとに、工学部全体における科目の位置付けや、関連深い他の科目へのリンクなどを表示し、キーワードによる検索も可能にする方針。また工学系研究科の科目も同様にシラバスを作り、工学部での科目との関連性も明らかにしていく。
■医師が無断で臨床実験行う 医学部附属病院 医学部附属病院は17日、麻酔科の医師が昨年1月から8月にかけて、患者の同意や倫理委員会の審査を経ずに薬剤の効果を見る臨床研究を行っていたと発表した。 この医師は、腹部大動脈瘤の手術を受けた15人の患者に、体内のたんぱく質分解を抑制する「ウリナスタチン」という薬剤を投与、術後の血行改善に効果があるかを比較する研究を行っていた。ウリナスタチンはこれまでも同様の手術の際には使用されているが、研究目的で投与する場合には医学部の倫理委員会の承認を得ることが内規で定められている。投与された患者の健康状態には影響はなかった。
医学部附属病院は17日、麻酔科の医師が昨年1月から8月にかけて、患者の同意や倫理委員会の審査を経ずに薬剤の効果を見る臨床研究を行っていたと発表した。 この医師は、腹部大動脈瘤の手術を受けた15人の患者に、体内のたんぱく質分解を抑制する「ウリナスタチン」という薬剤を投与、術後の血行改善に効果があるかを比較する研究を行っていた。ウリナスタチンはこれまでも同様の手術の際には使用されているが、研究目的で投与する場合には医学部の倫理委員会の承認を得ることが内規で定められている。投与された患者の健康状態には影響はなかった。
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前国連広報担当事務次長 法眼 健作 氏