■愛校心で一つに
応援部、日頃の練習の成果を披露
第28回淡青祭
本学運動会応援部主催の第28回淡青祭が11月29日、午後5時から文京シビックセンターで開催された。淡青祭は普段野球やアメフト、ボートなど各種運動部の引き立て役に徹している応援部が主役となり、応援部員が日頃鍛えた応援の技を披露するもので、バンドステージ、チアリーディングステージ、応援歌・拍手紹介の三部構成で行われた。 |
第一部はバンドステージで、応援部吹奏楽団が曲の合間にコントを交えながら、「オーメンズ・オブラブ」など3曲を披露。最後は神宮球場で東大のチャンスのときに鳴り響く「鉄腕アトム」のマーチを披露した。
第二部は、今春八名の新入部員を加えて過去最多の27名となったチアリーダーズ「KRANZ」によるチアリーディングステージ。オープニングから、力強く華やかに登場。お馴染みのリトルマーメイドのテーマソング「Under The Sea」など6曲と、八月に行なわれたチアリーディング全日本選手権大会で行った演目を披露した。明るく、キュートでまた時にパワフルなKRANZの息の合った一体感ある演技に会場は魅了された。
第3部は応援部リーダーによる応援歌・拍手紹介。はじめに東大のシンボル「淡青旗」が入場し第一応援歌「ただひとつ」が塩沢勇人主将のリードで披露され、その後、応援歌「闘魂は」、学生歌「足音を高めよ」などが応援部員のリードにより、次々と披露された。途中、吹奏楽団、チアリーダーズとともに、東大のチャンスに鳴り渡る「ビクトリーマーチ」が演奏されると、会場は最高潮に盛り上がり、観客と一体となるステージになった。
淡青祭の最後を飾るフィナーレでは、4年生幹部全員が登壇、主将が挨拶した。挨拶の中で塩沢主将は、4年間の応援部活動を富士山の登頂に例えて「富士山を登っていると、険しいがけがあったり、樹海があったり、またごみが散らかっていたり、いろいろなことがあって、挫折してしまいそうなこともあるが、頂上に登りつめたときの感動は何ものにもかえられない。しかし遠くから見た富士山は険しさを感じさせないくらいの美しさがあり、富士山は本来外から眺めて感動するもので、今回は富士山に立ち寄ることなくみなさんに眺めていただいた」と述べ、感謝の意を表しつつ挨拶を締めくくった。
フィナーレの最後には、本学の4年生も登壇。舞台と観客が一体となって「ただひとつ」を大合唱し、淡青祭は感動の中で幕を閉じた。
■日本再生の道を語る
日産CEOゴーン氏講演
講演に先立ち佐々木毅総長が本講演会の経緯について説明した。
日産CEOのカルロス・ゴーン氏が「日産の復活 日本再生への意義」と題して11月25日、安田講堂で講演を行った。本講演会は、朝日新聞社編集局特別編集委員で本学客員教授の船橋洋一氏のゼミで発案されたものが全学的規模に発展して実現したもので、日産の最新動向を写したビデオが上映された後、20分程度ゴーン氏が講演、50分を越える質疑応答の時間がもたれた。会場は、二階席まで埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
ゴーン氏は、講演で日産リバイバルプランの経緯と成果を実際の数字を用いて明快に説明。不況にあえぐ日本だが、献身的に働く人々を見るにつけ悲観的になる必要はないと激励した。そして、日本経済再生のためには、まず皆が理解して共有できる明確なビジョンが必要であるとし、そのビジョンから戦略が生まれ、さらに優先順位に従った具体的な行動計画の実行につながっていくと述べた。
質疑応答では、ゴーン氏の活躍の背景にある思想や経験を問う質問に対して、ゴーン氏は日産リバイバルプランの具体的な事例を交えつつ回答した。
【5面に質疑応答】
■創設50年の活動を報告
学生相談所シンポ開催
本学学生相談所創設50周年を記念した公開講演会・シンポジウムが11月28日、理学部化学本館講堂で開催された。本郷の学生相談所は、1953(昭和28)年1月に当時の矢内原忠雄総長のリーダーシップで創設されたもの。駒場には同年2月に創設された。当初、専任相談員はなく各学部教官が分担して相談にあたるという体制だったが、現在は来談学生数の急増に対応するため3人の専任相談員(助手)に非常勤相談員2人を加えた計5人の体制で運営されている。
学生相談所所長で教育学研究科教授の市川伸一氏は開会挨拶で、年間約300人、延べ2500件程度の相談業務を行っている現状や相談業務の他にグループ合宿やセミナーも行っていることなどを報告。一方、学生部に所属する関係で、短いときは2年で相談員が代わり、長期計画が立てられない、長期のケアが必要な相談に対応できないなどの問題が生じているとして懸念を表明、本会が学生相談所に関する情報交換、交流の場になることを期待すると述べた。
(四面につづく)
■駒場祭賑わう
第54回駒場祭が22日(土)から24日(月)までの3日間にわたり駒場キャンパスで開催された。三日目はやや曇りがちで肌寒い一日となったが、初日と二日目は天候にも恵まれ、多くの学生や家族連れの客が詰めかけた。
■Newsホットライン
本学大学院理学系研究科の牧野淳一郎助教授らのグループと国立天文台は26日、コンピューター「GRAPE―6」が、米国電気電子学会コンピューター協会のゴートン・ベル賞を受賞したと発表した。GRAPE―6は世界最速の科学技術計算を実現した。
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