本学大学院総合文化研究科の兵頭俊夫教授(広域科学専攻)は「現場の教員と理科の教科書をつくる」というタイトルで講演。兵頭教授は「教育には時代を超えて変わらぬ普遍的な『不易』と、社会の変化に対応して新たなものを取り入れていく『流行』の両面がある。『流行』にとらわれがちだが、『不易』を軽視しては真の教養や人間性を育てることはできない」と指摘し、いかなる改革をするにも、共通して重視すべきことに目を向けるべきだと訴えた。また、「教科書はまず児童・生徒が一人で読んで分かるものでなければならない」とし、論理的で模範になる文章であることが重要だと述べた。 大学総合教育研究センターの藤原毅夫特任教授は、本学で行われている学術俯瞰講義を大学外に出そうとしている取り組みを紹介。「何を教えるかは重要だが、どういう手段で教えるかも重要」と指摘し、著作権問題などを克服する必要性などを語った。 同機構は昨年11月に、大学の考えを小・中・高等学校の教員に発信し、教育の質を高めることを目的に発足している。
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