本学と広島大などの研究グループは14日、今年四月に発見された超新星(SN2009dc)が、Ia型の超新星としては天体観測史上最も明るい爆発だったことを突き止めたと発表した。 Ia型超新星は、白色矮星と呼ばれる非常に密度の大きな星が、ある限界の質量まで太ったときに起こす大爆発と考えられている。本学、広島大学などの研究者からなるグループは、今年4月に発見された超新星「SN2009dc」に対して、広島大学かなた望遠鏡、県立ぐんま天文台など国内の望遠鏡とすばる望遠鏡を駆使して大規模な観測を実施。その結果、研究グループはこの超新星が太陽の約80億倍の明るさを放つ、史上最も明るいIa型超新星であることを発見した。さらに、その正体が「限界」を越えた質量をもつ白色矮星の爆発であることを突き止めた。 これまで、Ia型超新星は一定の質量をもち、ほぼ一定の明るさをもつことから、遠方宇宙までの距離を測定し、宇宙の膨張史を辿る研究に用いられてきた。今回発見された「限界」を越えたIa型超新星の存在は、そのような研究の基礎に関わる問題であり、今後の研究に大きなインパクトを与えるもの。
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