1073号(2009年9月25日号)

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死亡時画像診断めぐり医・教授と作家が争う

 本学医学系研究科の深山正久教授は、医療現場を描いた小説「チーム・バチスタの栄光」などで知られる作家、海堂尊氏の書いたインターネットの文章で名誉を傷つけられたとして、海堂氏と文章をホームページに掲載した出版2社に、総額1430万円の賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴していたことが九日、分かった。
 争点の一つとなったのは、解剖前の遺体をCT撮影して死因の特定に役立てる「死亡時画像診断」(Ai)の有効性。深山教授は、昨年度に厚生労働省から交付金を受けて調査し、Aiは解剖前の情報としては有用だが、解剖に代わるものではないとの結論を出した。
 一方、海堂氏はAiを推進する立場を取っており、「Ai研究がだめにされる」などと批判した。


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