■目標達成へ早急な対応を京都議定書シンポ開催本学弥生講堂
河野研究科長に続いて、同研究科の柳沢幸雄教授が「日本のエネルギー・オプション」と題して講演を行った。講演の中で柳沢教授は、現在確実に温暖化の傾向にあることをさまざまなデータを用いながら説明。その上で最近50年間の温暖化は人間活動によるものであるとし、21世紀においても気温の上昇が続くのは避けられないとの見通しを示した。これに伴う現象としてはいろいろなことが考えられるが、実際にどのような危険性があるのかについては未だ明らかになっていない。柳沢教授は我々が直面している課題として、温暖化の原因として産業界だけでなく民生、運輸自動車部門に起因するものも増えてきていることを指摘しながら、京都議定書の目標達成の厳しさの認識、国民の努力と負担の必要性、早急な対策への着手と更なる検討の必要性などを政府・国民に広く呼びかけた。
続いて、「CO2固定装置としての植物」と題してアジア生物資源環境研究センター長の飯山賢治教授が講演。植物が地球環境に及ぼしてきた影響について述べた。
■たんぱく質を合成難病克服の貢献期待理学系研究科 横山教授ら
本学大学院理学系研究科の横山茂之教授らは人工塩基を開発し、たんぱく質を合成することに成功した。これはs、yと命名した2種類の塩基物質で、互いに結合する性質を持つ。実際に試験管内で大腸菌のデオキシリボ核酸(DNA)にsを組み込んだところ、yを高効率で取り込むことが確認できた。さらにs-y塩基対から、天然には存在しないアミノ酸を含むたんぱく質を合成する実験手法も確立した。今回の研究成果はがんや糖尿病など難病を克服する新薬や遺伝子治療法の開発に貢献しそうだ。
■児矢野好投見せる惜しくも逆転で連敗東京六大学野球秋季リーグ戦
東京六大学野球秋季リーグ戦第四週の対戦が行われ、東大は今季開幕4連勝中の慶大と対戦した。
◇一回戦
◇二回戦
■キャンパス情報★第1回東京大学東洋文化研究所公開講座「アジアの藝」▽日時 12月1日(土)、2日(日) 13時〜16時30分 ▽会場 東洋文化研究所・大会議室 ▽講義日程 ◎12月1日 画藝「ヨーロッパでも、日本でも、インドでもない、中国の絵画とは?」 講師:小川裕充(東アジア第二研究部門教授) 工藝「絢爛たるイスラーム建築」 講師:羽田正(西アジア研究部門教授) ◎12月2日 陶藝「焼き物の魚、アジアを泳ぐ―工藝と美の人類学・ことはじめ」 講師:松井健(汎アジア研究部門教授) 文藝「中国小説に学ぶ知恵」 講師:大木康(東アジア第二研究部門助教授) ▽聴講料 無料 ▽受講資格 高校生以上(定員50名、応募者多数の場合は抽選) ▽応募方法 ハガキまたはEメールで(住所、氏名、電話番号、1日のみの場合は希望の受講日を記入、10月31日必着) 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学東洋文化研究所研究協力掛 E-mail:koza@ioc.u-tokyo.ac.jp
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